Web制作者が現場で実践すべきSEO対策の基本|コーディング時に押さえるべきポイント
「クライアントからSEOに強いサイトを作ってほしいと言われたけど、何から手をつければいいか分からない…」「コーディング時にSEOって意識したほうがいいの?」そんな悩みを抱えていませんか?
Web制作の現場では、デザインや機能性だけでなく、SEO(検索エンジン最適化)を意識したコーディングが求められる時代になっています。でも安心してください。SEO対策は難しい専門知識がなくても、基本を押さえれば誰でも実践できます。
この記事で分かること:
- Web制作者が現場で実践すべきSEO対策の基本
- コーディング時に押さえるべき具体的なHTMLタグの使い方
- メタタグの正しい書き方とSEO効果
この記事では、Web制作初心者〜中級者の方に向けて、制作現場で今すぐ使えるSEO対策の基本をわかりやすく解説します。クライアントの期待に応える、検索エンジンに評価されるサイト作りを目指しましょう!
【結論】Web制作者が押さえるべきSEO対策の3大ポイント
まず結論から。Web制作の現場でSEO対策として最優先すべきポイントは次の3つです。
- 正しいHTML構造:見出しタグ(h1〜h6)を適切に使い、文書構造を明確にする
- メタタグの最適化:titleタグとmeta descriptionを各ページごとに設定する
- ページ表示速度の改善:画像の最適化、不要なコードの削除で読み込み速度を高める
この3つを押さえるだけで、検索エンジンに評価されやすいサイトの土台が作れます。それでは、それぞれ具体的に見ていきましょう。
なぜWeb制作者がSEOを意識すべきなのか?
SEO対策はマーケティング担当者だけの仕事ではありません。Web制作者が作るHTML構造やコードの書き方が、そのままSEO効果に直結します。
制作段階でのSEO対策が重要な理由
- 後からの修正はコストがかかる:サイト公開後に構造を変更するのは手間と時間がかかります
- 検索エンジンはHTMLを読む:Googleなどの検索エンジンはデザインではなく、HTMLのコードを解析して評価します
- クライアントの満足度向上:「検索で上位表示された!」という成果はクライアントの信頼につながります
つまり、制作段階でSEOを意識したコーディングをすることで、後々の手間を減らし、クライアントにも喜ばれるサイトを作ることができるのです。
Web制作者が実践すべきSEO対策の基本
ここからは、コーディング時に具体的に実践できるSEO対策を、重要度の高い順に解説していきます。
1. 正しいHTML構造で文書の意味を伝える
検索エンジンは、HTMLの構造を読み取ってページの内容を理解します。正しい構造で書かれたHTMLは、検索エンジンに評価されやすくなります。
見出しタグ(h1〜h6)を適切に使う
見出しタグは文書の階層構造を示す重要な要素です。次のルールを守りましょう。
- h1タグはページに1つだけ:ページの最も重要なタイトルに使用
- h2→h3→h4と順番に使う:階層を飛ばさない(h2の次にいきなりh4はNG)
- 見た目の調整に使わない:フォントサイズの調整目的で見出しタグを使うのは避ける
- <!-- ❌ 悪い例:階層が乱れている -->
- <h1>Web制作のSEO対策</h1>
- <h3>メタタグの設定方法</h3> <!-- h2を飛ばしている -->
- <h2>HTMLの書き方</h2>
- <!-- ✅ 良い例:階層が整っている -->
- <h1>Web制作のSEO対策</h1>
- <h2>基本的なSEO対策</h2>
- <h3>メタタグの設定方法</h3>
- <h3>HTMLの書き方</h3>
- <h2>応用的なSEO対策</h2>
セマンティックHTMLを使う
HTML5では、意味を持ったタグ(セマンティックタグ)が用意されています。これらを使うことで、検索エンジンがページ構造を理解しやすくなります。
<header>:ページやセクションのヘッダー<nav>:ナビゲーションメニュー<main>:ページのメインコンテンツ<article>:独立したコンテンツ(記事など)<section>:意味的なまとまり<aside>:サイドバーや補足情報<footer>:ページやセクションのフッター
- <!-- ❌ 悪い例:すべてdivで書かれている -->
- <div class="header">
- <div class="nav">ナビゲーション</div>
- </div>
- <div class="main">
- <div class="article">記事内容</div>
- </div>
- <!-- ✅ 良い例:セマンティックタグを使用 -->
- <header>
- <nav>ナビゲーション</nav>
- </header>
- <main>
- <article>記事内容</article>
- </main>
2. メタタグを正しく設定する
メタタグは、検索結果に表示される情報を制御する重要な要素です。特にtitleタグとmeta descriptionは必ず設定しましょう。
titleタグ(ページタイトル)の書き方
titleタグは検索結果に表示される最も重要な要素です。次のポイントを意識しましょう。
- 30文字前後を目安:長すぎると検索結果で途切れます
- ページごとに異なる内容:全ページ同じタイトルはNG
- 重要なキーワードを前半に:検索されやすいキーワードを左側に配置
- サイト名は最後に:「記事タイトル | サイト名」の形式が一般的
- <!-- ❌ 悪い例:長すぎる、キーワードが後半 -->
- <title>私たちのサイトへようこそ!こちらのページではWeb制作に関する情報を発信しています</title>
- <!-- ✅ 良い例:簡潔でキーワードが前半 -->
- <title>Web制作のSEO対策基本ガイド | UPTECH DESIGN</title>
meta description(ページ説明文)の書き方
meta descriptionは検索結果でタイトルの下に表示される説明文です。直接的なSEO効果はありませんが、クリック率(CTR)に影響します。
- 120文字前後を目安:スマホでも表示されやすい長さ
- ページの内容を正確に要約:ユーザーが「このページを見たい」と思える説明を
- キーワードを自然に含める:検索キーワードは太字で表示されます
- <!-- ❌ 悪い例:内容が曖昧 -->
- <meta name="description" content="このページではWeb制作について説明しています。">
- <!-- ✅ 良い例:具体的で魅力的 -->
- <meta name="description" content="Web制作者向けにSEO対策の基本を解説。HTML構造、メタタグの書き方、ページ速度改善など、コーディング時に実践できるSEOテクニックを初心者にもわかりやすく紹介します。">
その他の重要なメタタグ
- <!-- 文字コードの指定(必須) -->
- <meta charset="UTF-8">
- <!-- レスポンシブ対応(必須) -->
- <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
- <!-- OGP設定(SNSシェア用) -->
- <meta property="og:title" content="Web制作のSEO対策基本ガイド">
- <meta property="og:description" content="Web制作者向けにSEO対策の基本を解説">
- <meta property="og:image" content="https://example.com/image.jpg">
3. 画像のSEO対策
画像も適切に最適化することで、SEO効果を高めることができます。
alt属性(代替テキスト)を必ず設定
alt属性は、画像が表示されない場合や視覚障害のあるユーザーのために、画像の内容を説明するテキストです。検索エンジンも画像の内容を理解する手がかりにします。
- <!-- ❌ 悪い例:alt属性がない -->
- <img src="image01.jpg">
- <!-- ✅ 良い例:具体的な説明 -->
- <img src="seo-strategy-chart.jpg" alt="Web制作におけるSEO対策の全体像を示したフローチャート">
画像ファイルの最適化
- ファイル名を意味のあるものに:「image01.jpg」ではなく「web-seo-guide.jpg」
- 適切なファイル形式を選ぶ:写真はJPEG、イラストやロゴはPNG/SVG
- ファイルサイズを圧縮:TinyPNGなどのツールで画像を軽量化
- 次世代フォーマット(WebP)を使う:JPEGより軽量で高品質
4. 内部リンクを適切に設置
内部リンクは、サイト内の他ページへのリンクです。検索エンジンがサイト全体を巡回しやすくなり、SEO効果が高まります。
内部リンクのポイント
- 関連するページ同士をリンク:ユーザーが求める情報にたどり着きやすくする
- アンカーテキストを工夫:「こちら」ではなく「SEO対策の基本ガイド」など具体的に
- リンク切れをチェック:404エラーページへのリンクはSEOに悪影響
- <!-- ❌ 悪い例:アンカーテキストが曖昧 -->
- 詳しくは<a href="/article01.html">こちら</a>をご覧ください。
- <!-- ✅ 良い例:リンク先の内容が分かる -->
- HTMLの基本構造については<a href="/html-structure-guide.html">HTML構造の書き方ガイド</a>で詳しく解説しています。
5. ページの表示速度を改善する
Googleはページの読み込み速度をランキング要因として評価しています。特にモバイル環境では、速度が遅いとユーザーが離脱してしまいます。
表示速度を改善する方法
- 画像を最適化:適切なサイズと形式で軽量化
- CSSとJavaScriptを圧縮:不要な空白や改行を削除
- 不要なコードを削除:使っていないCSSやJSを削除
- 読み込み順序を最適化:CSSは<head>内、JSは<body>の最後に配置
- ブラウザキャッシュを活用:.htaccessでキャッシュ設定
- <!-- ✅ 良い例:画像の遅延読み込み -->
- <img src="image.jpg" alt="説明文" loading="lazy">
注意:PageSpeed Insightsなどのツールで定期的に速度をチェックしましょう。
6. モバイルフレンドリーにする
Googleはモバイルファーストを採用しており、スマートフォンでの表示を優先的に評価します。
モバイル対応のポイント
- レスポンシブデザイン:画面サイズに応じて最適な表示
- タップしやすいボタンサイズ:最低44px×44px以上
- 読みやすいフォントサイズ:最低16px以上
- viewportメタタグの設定:必ず記述する
- <!-- 必須:viewportメタタグ -->
- <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
【チェックリスト】SEO対策が正しくできているか確認しよう
制作したサイトが適切にSEO対策できているか、次のチェックリストで確認しましょう。
| チェック項目 | 優先度 | 確認方法 |
|---|---|---|
| 各ページに固有のtitleタグが設定されている | 高 | ブラウザのタブで確認 |
| meta descriptionが各ページに設定されている | 高 | ページのソースコードで確認 |
| h1タグがページに1つだけ使われている | 高 | 検証ツールで確認 |
| 見出しタグが階層順に使われている(h2→h3→h4) | 高 | 検証ツールで確認 |
| すべての画像にalt属性が設定されている | 高 | 検証ツールで確認 |
| viewportメタタグが設定されている | 高 | ページのソースコードで確認 |
| セマンティックHTMLを使用している(header, nav, main等) | 中 | ページのソースコードで確認 |
| 内部リンクが適切に設置されている | 中 | サイト内を巡回して確認 |
| 画像ファイルが最適化されている | 中 | PageSpeed Insightsで確認 |
| ページ読み込み速度が3秒以内 | 中 | PageSpeed Insightsで確認 |
| スマートフォンで適切に表示される | 中 | 実機またはモバイルフレンドリーテストで確認 |
| リンク切れがない | 中 | リンクチェックツールで確認 |
このチェックリストを制作の最終段階で確認することで、基本的なSEO対策が漏れなく実施できます。
SEO対策でよくある間違いと注意点
SEO対策を実践する際に、初心者がやってしまいがちな間違いを紹介します。
間違い1:キーワードを詰め込みすぎる
昔は有効でしたが、現在はキーワードの過剰使用はペナルティの対象になります。自然な文章を心がけましょう。
- <!-- ❌ 悪い例:キーワードの詰め込み -->
- <title>SEO対策 | SEO | SEO対策方法 | SEOテクニック | SEOノウハウ</title>
間違い2:コンテンツよりもテクニックを優先
SEOの本質は「ユーザーにとって価値のあるコンテンツを提供すること」です。テクニックだけに頼らず、質の高いコンテンツ作りを優先しましょう。
間違い3:すぐに結果を求める
SEO効果はすぐには現れません。検索エンジンがサイトを評価するまで、数週間〜数ヶ月かかることを理解しておきましょう。
間違い4:モバイル対応を軽視
現在、検索トラフィックの大半はモバイルから。モバイルでの表示を最優先に考えましょう。
SEO対策に役立つツール紹介
Web制作の現場で使える、無料で便利なSEOツールを紹介します。
検証・分析ツール
- Google Search Console:検索パフォーマンスの確認、インデックス状況の管理
- PageSpeed Insights:ページ速度の測定と改善提案
- Lighthouse(Chrome DevTools):SEO、パフォーマンス、アクセシビリティの総合評価
- モバイルフレンドリーテスト:スマートフォン対応の確認
コーディング支援ツール
- HTML5 Validator:HTMLの文法チェック
- Screaming Frog SEO Spider:サイト全体のSEO課題を抽出(無料版は500URLまで)
- TinyPNG:画像の圧縮
これらのツールを活用することで、客観的にSEO対策の効果を測定できます。
よくある質問
Q1. SEO対策はどれくらいで効果が出ますか?
一般的に、3ヶ月〜6ヶ月程度かかると言われています。新規サイトの場合はさらに時間がかかることも。ただし、正しく対策すれば必ず効果は現れるので、焦らず継続しましょう。
Q2. HTMLの知識だけでSEO対策はできますか?
はい、できます。基本的なSEO対策の多くはHTMLの正しい記述で実現できます。この記事で紹介した内容を実践するだけでも十分な効果が期待できます。
Q3. WordPressなどのCMSでもSEO対策は必要ですか?
はい、必要です。CMSは基本的なSEO対策が組み込まれていることが多いですが、メタタグの設定や見出し構造、画像のalt属性などは手動で設定する必要があります。
Q4. SEOとアクセシビリティの関係は?
非常に密接な関係があります。アクセシビリティの高いサイトは、検索エンジンにも理解されやすい構造になっています。例えば、alt属性やセマンティックHTMLは両方に有効です。
Q5. SEO対策でやってはいけないことは?
次のような「ブラックハットSEO」は絶対に避けましょう:
- 隠しテキスト・隠しリンク
- キーワードの過剰な詰め込み
- 自動生成されたコンテンツ
- 他サイトのコンテンツのコピー
- 不自然な被リンクの購入
これらはGoogleのガイドライン違反となり、ペナルティを受けてランキングが大幅に下がる可能性があります。
まとめ
この記事では、Web制作者が現場で実践すべきSEO対策の基本を解説しました。最後にポイントをおさらいしましょう。
Web制作におけるSEO対策の要点:
- 正しいHTML構造:見出しタグとセマンティックHTMLで文書構造を明確に
- メタタグの最適化:titleとmeta descriptionを各ページごとに設定
- 画像の最適化:alt属性の設定とファイルサイズの圧縮
- 内部リンクの設置:関連ページ同士を適切にリンク
- ページ速度の改善:軽量化と最適化で読み込みを高速化
- モバイル対応:レスポンシブデザインでスマートフォンに最適化
SEO対策は難しそうに見えますが、基本を押さえて丁寧にコーディングすれば、誰でも実践できます。この記事で紹介したポイントを1つずつ実践して、検索エンジンに評価されるサイト作りを目指しましょう!
次のアクション:
- この記事のチェックリストを使って、既存サイトをSEO診断してみる
- Google Search Consoleに登録して、サイトのパフォーマンスを確認する
- PageSpeed Insightsで表示速度を測定し、改善点を見つける
さらに詳しくHTML/CSSの実装テクニックを学びたい方は、UPTECH DESIGNの他の記事もぜひチェックしてみてください。Web制作の現場で役立つ情報を随時更新しています!




